ハッカ油スプレーは、爽やかなミントの香りが特長で、夏の暑さ対策や虫よけにぴったりなアイテム。
でも、「水道水だけで作っても大丈夫?」「どれくらい日持ちするの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、
- 水道水のみで作るハッカ油スプレーの日持ち
- 精製水のみで作るハッカ油スプレーとの違いや保存期間、用途別使い分け
- 水道水ハッカ油スプレーを長持ちさせる方法
などについて解説していきます。

水道水でハッカ油スプレーを作るポイントをまとめたので、よかったら参考にしてみてくださいね!



水道水で作ったときの日持ち、気になってたから助かる~!
水道水のみで作るハッカ油スプレーの日持ちは?
水道水だけで作ったハッカ油スプレーは、2~3日以内に使い切るのが安心です。
水道水には「塩素」が入っていて一時的に雑菌をおさえる力がありますが、塩素は時間とともに減少していきます。
(出典:鳥取水道局「Q.水道水はどのくらいの期間保存できますか?」)
また、スプレーボトルの中に空気が入ったり、手に触れることで、少しずつ中身が劣化しやすくなります。
特に夏場や湿気の多い時期は、香りや品質の変化が起きやすいので注意が必要です。
見た目やにおいに明らかな変化がある場合は、使用を中止してください。
(例:水が白くにごっている、カビのような膜がある、酸っぱいにおいがするなど)
※ハッカ油スプレーは水と油でできているため、時間が経つと自然に分離します。
使用時は、毎回よく振ってからお使いください。
少しでも長持ちさせたい場合は、冷蔵庫で保管するのもおすすめです。
ただしそれでも「2〜3日」を目安に、使う分だけこまめに作るように心がけましょう。



冷蔵庫で保管すると、香りが飛びにくくなり、清涼感もアップするよ!



ヒンヤリして気持ちいいよね~
水だけでハッカ油スプレーを作るポイントをまとめたので、よかったら参考にしてみてくださいね!
水道水と精製水の違いは?
ハッカ油スプレーに使う「水道水」と「精製水」には、それぞれ特徴があります。
違いをを知っておくと、作る目的や使うシーンに合わせて、水を選びやすくなります。
水道水とは?
水道水は、一般家庭の蛇口から出てくる「塩素(カルキ)」入りの飲み水です。
- 各自治体が「飲んでも安心な水」として供給しています。
- 「水道法」という法律で、51項目もの厳しい水質基準をクリアしています。
(出典:環境省 「水道水質基準について」 「水質基準項目と基準値(51項目)」)
水道水に含まれる「塩素」は、雑菌の増殖を抑える働きがあるため、ハッカ油スプレーに使うと、ある程度の抗菌効果が期待できます。
- 常温で保存する場合:約3日
- 冷蔵庫で保存する場合:約10日
(出典:警視庁「飲料水の保存について」)
精製水とは?
精製水は、不純物をほとんど取り除いた「とてもきれいな水」です。
- イオンや有機物、微生物などがほとんどありません。
- 医療や実験、精密機器の洗浄などに使われています。
- 塩素などの殺菌成分が入っていないため、防腐力はありません。
- 開封後1週間以内
(出典:健栄製薬「精製水の使用期限について」)
【比較表】水道水と精製水について
項目 | 水道水 | 精製水 |
---|---|---|
不純物 | ミネラル・塩素を含む | ほぼ純水(殺菌成分なし) |
殺菌作用 | 塩素による抗菌力あり | なし(雑菌が繁殖しやすい) |
保存性 | 冷蔵で約10日 | 開封後1週間以内 |
どちらの水でも共通の注意点
水道水でも精製水でも、スプレーボトルに詰め替えると空気や手の接触で雑菌が入りやすくなります。
そのため、実際には2〜3日以内に使い切るのが安全です。



え、水道水って塩素入りで長持ちすると思ってた!
でも、詰め替えたら変わってくるんだね。



精製水ってキレイだから安心と思ってたけど、防腐成分がないから早めに使わないといけないんだ!
水道水と精製水を用途で使い分け!ハッカ油スプレーのおすすめ活用法
水道水でも精製水でもハッカ油スプレーを作れますが、使うシーンや目的によって、どちらを選ぶのが良いかは少し変わってきます。
- 水道水
塩素以外にもミネラルなどの成分が含まれているため、香りが変わりやすく、劣化もしやすいことがあります。 - 精製水
不純物がほとんどないため、ハッカ油の香りをクリアに楽しめるのが特徴です。
また、肌にスプレーする場合は、精製水の方が安心です。
シーン別おすすめの水の選び方
推奨の水 | こんなシーンにおすすめ | 理由 |
---|---|---|
水道水 | 日常的にたっぷり使いたいとき ・玄関や網戸の消臭スプレー ・床やトイレ掃除 ・虫よけ など | ・手軽に作れてコストも安い ・多少の香りの劣化があってもOK |
精製水 | 香りをしっかり楽しみたいとき ・マスクやリネン、ハンカチなど肌に触れる場所にスプレーしたいとき | ・香りがクリア ・肌当たりも優しい |
このように、「どこにスプレーするか」「香りの質をどれだけ重視したいか」で選ぶと、より快適にハッカ油スプレーを楽しめます。



どっちの水を使えばいいか迷ってたけど、使う場所で選べばいいんだね!



そうそう♪
肌に触れるなら精製水、それ以外の場所は水道水って覚えとこ!
▼水だけで作るハッカ油スプレーの作り方について詳しく知りたい方はこちら


水道水ハッカ油スプレーは肌に使ったらダメ?
水道水で作ったハッカ油スプレーを肌に使うのは、基本的には控えたほうが安全です。
肌が敏感な方には、水道水に含まれる「塩素」が刺激になる場合があるからです。
さらに、ハッカ油に含まれるメントールも肌への刺激になります。
そのため、肌に使う場合は、精製水で作ったスプレーをおすすめします。



精製水のほうが、ハッカ油の香りもクリアに楽しめるメリットがありますよ。
また、ハッカ油スプレーは、どんな水を使った場合でも、使用前にパッチテストを行うとより安心です。
- 二の腕の内側など皮膚の柔らかい部分に少量をスプレーする。
- 24時間様子を見る。赤みやかゆみ、違和感があれば使用を控える。
水道水ハッカ油スプレーを長持ちさせる方法と注意点
水道水で作ったハッカ油スプレーは手軽ですが、安全に楽しむには気を付けることがあります。
長持ちさせる方法
ハッカ油スプレーをできるだけ長く安心して使うために、以下のポイントを意識してみてください。
- スプレーボトルをきれいに消毒する
→ 作る前にアルコールや熱湯でボトルを殺菌すると◎。 - 冷蔵庫で保管する
→ 特に夏場は常温より冷蔵が安心。冷たさで清涼感もアップします。 - 遮光ボトルを使う
→ 光や熱でハッカ油が劣化するのを防げます。 - できるだけ少量ずつ作る
→ 30〜50mlくらいの少量をこまめに作るのが安全&経済的です。
使用時の注意点
使うときにも、以下のポイントに気をつけておくと安心です。
- 使用前は15〜20回以上しっかり振る
→ ハッカ油と水は自然に分離します。よく混ぜてから使いましょう。 - 使用後はしっかりキャップを閉める
→ 空気の侵入を防いで、劣化しにくくなります。 - 火気の近くでは絶対に使わない
→ ハッカ油は揮発性が高く、引火の危険があります。 - においが変わった、白くにごった、水面に異物が浮いている
→ こうした変化が見られたら使用を中止しましょう。



ちゃんと振らないと、水だけ出たり、ハッカ油だけ出たりすることがあるんだって~!



えっ、それじゃ香りもムラになっちゃいそう!
使う前はよく振らなきゃだね♪
水だけでも作れますが、「香りのムラ」や「分離」「保存期間の短さ」が気になる…という方もいるかもしれません。
そんな時は、無水エタノールを使ったハッカ油スプレーもおすすめです。


まとめ
水道水を使ったハッカ油スプレーは、手軽に作れてとても便利です。
しかし、日持ちや保存方法には少し注意が必要です。
そこで最後に、この記事の大事なポイントを5つにまとめました。
- 水道水だけで作ったハッカ油スプレーは、2〜3日以内に使い切るのが安心です。
- 精製水と水道水にはそれぞれ特徴があるので、用途に合わせて使い分けましょう。
- 肌に使うなら、塩素の入っていない「精製水」がおすすめ。
- スプレーは詰め替えると雑菌が入りやすいため、「水道水」「精製水」ともに2〜3日以内に使い切るのが安全です。
- 長持ちさせるコツは「清潔なボトル・冷蔵保存・遮光・少量ずつ作ること」!
ポイントを押さえて、ぜひ手作りのハッカ油スプレーを楽しんでくださいね!
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