アロマオイルは香水代わりに使える?安全な使い方とオリジナル香水の作り方

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香水の代わりに、アロマオイル(精油・エッセンシャルオイル)を使えたらいいなと思ったことはありませんか?

人工香料の強い匂いが苦手だったり、もっと優しい香りをまといたいと感じている方にとって、精油を香水として使えたら魅力的ですよね。

この記事では、「アロマオイルって香水代わりに使えるの?」という素朴な疑問にお答えしながら、肌への安全な使い方、香りを楽しむ工夫、簡単な手作りアロマ香水のレシピについてご紹介していきます。

CHIKA

合成香料の香りが苦手でも、精油の自然な香りなら心地よく感じる方が多いんです。この記事がお役に立てたらうれしいです。

目次

アロマオイルは香水代わりに使える?

結論から言うと、アロマオイル(精油・エッセンシャルオイル)は香水代わりに使うことができます

ただし、精油は市販の香水とは違い、香りの強さや持続時間、使い方に少しコツがあります。

  • 香水は、合成香料が使われることが多く、香りが長時間続き、空間にふわっと広がりやすい
  • 精油は植物から抽出された天然の成分でできており、やさしく控えめな香りが魅力

また、精油はとても高濃度です。

たとえば、ラベンダー1kgの精油を得るために100〜200kgもの花が必要になるほど、濃縮されています。

そのため、肌に直接つける際には希釈が必要です。

精油と香水の違い

項目精油(アロマオイル)香水
香りの成分植物から抽出した天然成分合成香料+天然香料
香りの持続時間短い(数十分〜1時間ほど)長い(3〜12時間以上)
使用方法希釈して使用する(肌に使う場合)そのまま使える
目的香り+心身のケア(リラックスなど)香りを楽しむことに特化
CHIKA

精油は香りを楽しむだけでなく、気持ちを整えたり、気分転換のサポートとして取り入れられることもあります。

\ 精油の作り方についてもっと知りたい方はこちら!/
ラベンダー精油の作り方~水蒸気蒸留法を生活の木薬草香園で体験!

精油を香水として安全に使うための注意点

精油は自然由来の成分ですが、原液のまま肌に塗るのはNGです。

香水のように肌に直接使いたい場合には、正しい使い方と注意点をしっかり知っておくことが大切です。

精油を原液で使ってはいけない理由

精油は非常に濃度が高く、原液のまま直接肌に塗布すると、以下のようなトラブルの原因になります

  • 皮膚刺激(赤み・かゆみなど)
     例:シナモン、クローブなどは特に刺激が強い精油です
  • 光毒性(紫外線に反応し、シミや炎症を引き起こすことがある)
     例:ベルガモット、レモンなどの柑橘系精油
  • アレルギー反応(人によっては敏感に反応する場合があります)

ラベンダーやティートリーは、精油の中でも例外的に原液使用が可能とされることがありますが、敏感肌の方にはやはりおすすめできません

CHIKA

シナモンやクローブって刺激が強めですが、1滴加えるだけで香りの雰囲気がぐっと深まるんですよ。使い方次第で魅力的なスパイスに!

その他の精油の注意点についてはこちら→精油の使用についてのご案内

精油は植物油での希釈が基本

肌に香りをまといたいときは、「キャリアオイル」と呼ばれる植物油(ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど)を使って、精油を適切に希釈するのが基本です。

希釈の目安は1〜2%濃度(植物油10mlに対して精油2〜4滴程度)。

肌が敏感な方や初めて使う方は、0.5〜1%程度(植物油10mlに対して精油1〜2滴程度)からスタートすると安心です。

私の実体験|歩く芳香器

私は普段、アロマトリートメントを仕事にしています。

施術後に外出すると、高い確率で「いい香りがするね」「やっぱりCHIKAさんだと思った、香りで分かったよ」と声をかけられます。

気づけば「歩く芳香器」なんてあだ名までついていました。

でも、実は香水はつけていません

香りの正体は、トリートメントで使ったアロマオイル。

肌や洋服にほんのりと残った精油の香りが、自然にふわっと漂っているんです。

香水のように長く香り続けるわけではありませんが、その分やさしく、控えめな香りだからか、「匂いがキツイ」と言われたことは、いまのところ一度もありません

むしろ、多くの方に「心地いい」と感じていただいています。

そんな経験から、アロマを香水代わりに使うのって、十分アリ!と、私は心から思います。

CHIKA

ぜひ一度、精油を香水代わりに使ってみてください。
ナチュラルな香りが、自分にもまわりにも優しく寄り添ってくれますよ。
自分用のアロマボディオイルや香水、気軽に手作りしてみましょう♪

【初心者向け】香水代わりにおすすめの精油5選

ここでは、初心者にも使いやすい、香水代わりにおすすめの精油を5つご紹介します。

精油香りの特徴
ラベンダーリラックスできて、誰からも好まれやすい香り
ゼラニウム甘く華やかで、女性らしい印象を与える香り
ベルガモット爽やかで明るい、気分を晴れやかにしてくれる香り
イランイランセクシーで甘く、濃厚な花の香り
サンダルウッド静けさと深みを感じる、落ち着いたウッディ系の香り
CHIKA

この中から直感で「好き」と思った香りを選んでみてくださいね。

香水代わりに使うときのつけ方とポイント

アロマの香りをより心地よく、自然に楽しむためには、つける場所や方法にも少しだけ工夫が必要です。

香水のように使うなら、ここにつけて

香水のように香りを身にまといたい場合、以下の部位がおすすめです。

  • 手首の内側
  • 耳のうしろ
  • デコルテ(胸元)

これらの場所は体温が高いため、香りがふんわりと立ちのぼりやすいのが特徴です。

呼吸とともにやさしく香り、自分も周囲も心地よく感じられます。

CHIKA

私はよくデコルテやみぞおちに塗っています。自分の呼吸でふわっと香りを感じやすいので、お気に入りの場所です♪

洋服や髪に使いたいときのコツ

「肌に直接つけるのはちょっと心配…」
「香りを長く楽しみたい!」

そんな方には、服や髪に香りをつける方法もおすすめです。

洋服につけたいとき

おすすめの方法

  • ティッシュやコットンに精油を1〜2滴垂らし、服の裏地に軽くなじませる
  • 精油を垂らしたコットンやティッシュをインナーに忍ばせる(肌に触れないように)

精油は油分を含むため、直接服につけるとシミになったり、着色する場合があります。
特に薄い色の服や繊細な素材(シルク・ウールなど)は注意が必要です。

髪につけたいとき

髪に香りをまとわせるには、無香料のヘアミストやヘアオイルに精油を加えるのが手軽で安全です。

香りはほんのりですが、動くたびにやさしく香って、気分がふわっと上がります

簡単アロマヘアミストの作り方

  • 無香料ヘアミスト:30ml
  • 精油:1〜2滴

よく振ってからスプレーしましょう。

香りが長持ちする!ブレンドの基本

アロマを香水のように楽しみたいときは、香りの3層構造を意識してブレンドすると、奥行きのある香りに仕上がります。

ノート別の特徴と精油例

ノート特徴代表的な精油持続時間
トップノート最初にふわっと香る。揮発性が高く、第一印象を決める香りレモン、ベルガモット、ペパーミント など約30分〜2時間
ミドルノート香りの中心。ブレンドの主役となる柔らかく広がる香りラベンダー、ゼラニウム、ローズウッド など約2〜4時間
ベースノート最後まで残る香り。深みと安定感を与える土台の香りサンダルウッド、パチュリ、フランキンセンス など約5時間以上

※持続時間は使用環境や肌質により異なります

ブレンドの目安(3種類使う場合)

合計20滴でブレンドする場合のおすすめバランス:

ノート滴数の目安割合
トップノート3滴約15%
ミドルノート14滴約70%
ベースノート3滴約15%

ブレンドする順番もポイント!

香りが自然になじむように、次の順番でブレンドしましょう。

  1. ベースノート
  2. ミドルノート
  3. トップノート

トップノートは揮発性が高く、早く香りが飛びやすいので、一番最後に加えるとバランスよくまとまります

初心者でも簡単!アロマ香水の作り方4選

「自分だけの香りを作れたら素敵だな」と思ったことはありませんか?

アロマ香水は、お気に入りの精油をブレンドして、手軽にオリジナルの香りを楽しめるアイテム。

ここでは、手軽なものから本格的なものまで、4つの作り方をご紹介します。

ロールオンアロマ香油

ネイルケアや外出時のリフレッシュにもぴったりな、肌にやさしいロールオンアロマ

乾燥ケア(保湿)と香りを同時に楽しめます!

材料(10ml分)

材料名分量
精油(お好きなブレンド)2〜5滴(合計)
植物油(例:ホホバオイル)10ml
ロールオンボトル1本(10mlサイズ)

作り方

  1. ロールオンボトルに精油を入れる
  2. キャリアオイルを加える
  3. フタを閉めてよく振る(または混ぜる)
  4. 手首や耳の後ろにコロコロ塗って香りを楽しむ

ポイント

  • 外出前の香りづけや、リフレッシュしたいときにぴったり。
  • 保湿効果もあるので、乾燥の気になる季節にも◎
CHIKA

ポーチに1本入れておけば、いつでも香りが楽しめますよ。
ネイルオイルとしても使えるので、指先のケアにも便利です!

アロマスプレー

香りは弱いけれど、市販の香水のような簡単な使い心地で、服や髪にも使いやすいタイプ。

ナチュラルに香りを楽しみたい方に◎

材料(30ml分)

材料名分量
精油(お好きなブレンド)10〜15滴
無水エタノール5ml
精製水25ml
スプレーボトル1本(30mlサイズ)

作り方

  1. スプレーボトルに無水エタノールを入れる
  2. 精油を加え、よく混ぜる
  3. 最後に精製水を加えて、しっかり振る

ポイント

  • 使用前は必ずよく振ってからスプレーしてください
  • 香りはやさしく広がり、香水初心者さんでも扱いやすい濃度です
  • 髪や服にも使いやすいですが、白い服や敏感肌への直接噴霧は注意

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アロマスプレーの作り方 | エタノールなし・水道水で作る簡単レシピと注意点

練香

リップクリームのように使えるコンパクトな練り香水

指先や耳の後ろにサッと塗れて、乾燥対策にも。

材料(1個分)

材料名分量
精油(お好きな香り)3〜5滴
ミツロウ3g
キャリアオイル(ホホバなど)7ml
容器(ジャータイプ)1個(10ml前後)

作り方

  1. 耐熱容器にミツロウとキャリアオイルを入れる
  2. 湯せんにかけて完全に溶かす
  3. 火からおろし、粗熱がとれたら精油を加えて混ぜる
  4. 容器に流し入れ、固まるのを待てば完成!

ポイント

  • 持ち運びに便利で、外出先でも香りに癒されたい方にぴったり
  • 香りが飛びにくく、肌なじみも◎
CHIKA

私はこの練香タイプをいつもポーチに入れています。さっと塗るだけで香りにほっとできるのはもちろん、リップクリームやハンドクリーム代わりにもなるので重宝しています♪

アロマ香水(オードトワレ)

深みのある香りが楽しめる本格派。ブレンドした精油を寝かせて熟成させることで、まろやかに変化します。

材料(30ml分)

材料名分量
精油(お好きなブレンド)24〜36滴
無水エタノール10ml
精製水20ml
遮光瓶(熟成用)1本
スプレーボトル(使用用)1本(30mlサイズ)

作り方

  1. 遮光瓶に無水エタノールと精油を入れ、よく混ぜる
  2. フタを閉めて1週間〜1ヶ月ほど寝かせる(常温・暗所で)
  3. 使用直前に精製水を加えて、スプレーボトルに移す

ポイント

精油同士がなじむことで、香りに深みが出ます。市販香水に近い仕上がりになります。

アロマ香水の濃度と名前の違い

精油の濃度によって、香水は「オーデコロン」や「パルファン」などに分類されます。

濃度が高くなるほど香りは強く、持続時間も長くなります。

使用シーン濃度の目安香水の種類特徴・印象
日常使いに4〜8%オーデコロン軽やかでさわやか。気軽に使える
ちょっと特別な日に8〜12%オードトワレやさしく香り、ほどよい持続性がある
デートや夜のお出かけに12〜15%オーデパルファン深みがあり、長時間香りが持続する
特別な一本に15〜25%パフューム重厚で濃厚な香り。少量でもしっかり香る

精油濃度別 滴数早見表

以下の表を参考に、好みの濃度を調整してみてください。

種類濃度の目安10ml瓶30ml瓶50ml瓶100ml瓶
オーデコロン4〜8%4〜8滴12〜24滴20〜40滴40〜80滴
オードトワレ8〜12%8〜12滴24〜36滴40〜60滴80〜120滴
オーデパルファン12〜15%12〜15滴36〜45滴60〜75滴120〜150滴
パフューム15〜25%15〜25滴45〜75滴75〜125滴150〜250滴
エッセンス最大30%以下25〜30滴75〜90滴125〜150滴250〜300滴

肌に使う際は、濃度を5〜10%以内に保つのが安心です。

目的やシーンに応じて濃度を調整し、香りを楽しんでくださいね。

CHIKA

私がアロマセラピーを始めた頃、初めて作ったのはオーデパルファンでした。1ヶ月以上寝かせた香水は、まるで別物のように、まろやかで優しい香りに変化していて、感動したのを今でも覚えています!

まとめ

アロマオイル(精油・エッセンシャルオイル)は、香水のように自然な香りを楽しめるアイテムです。

使い方のコツや注意点を押さえれば、肌にもやさしく、あなた好みの精油で香水を作ることもできます。

今回のポイントをもう一度おさらいすると…

  • アロマオイルは香水代わりに使える
  • 肌に使うときは、基本は1〜2%濃度に希釈(敏感肌の方はさらに控えめに)
  • 香水づくりでは、全体の香りバランスや持続性に合わせて5〜10%濃度で調整することも
  • 香りの持続には「トップ・ミドル・ベース」の3層ブレンドがカギ
  • 手作り香水は目的に合わせて4タイプ(ロールオン、スプレー、練香、オードトワレ)

アロマオイルは香水の代わりとしても、十分魅力的に使えます。

人工香料では味わえない、ナチュラルで優しい香りを、ぜひあなたの毎日に取り入れてみてくださいね。

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本記事で紹介するスピリチュアルな意味や象徴性は、あくまで「感覚的な体験」や「心の豊かさを感じるためのアプローチ」としてのご紹介です。健康や治療を目的としたものではありません。各植物や自然現象が持つ象徴性や意味は、古代からの伝承や文化に基づくものであり、個人の感覚や精神的な成長をサポートするものとして捉えています。治療や医療的効能を期待される方は、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

精油の使用についてのご案内
精油を安全に楽しんでいただくための使用方法や注意点については、こちらのページをご覧ください。安心してお使いいただくために、必ずご確認の上ご利用ください。 ▶ 精油の安全な使用方法についての詳細はこちら

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