お風呂でリラックスしようとアロマ精油(エッセンシャルオイル)を使ったのに、肌にピリピリとした刺激を感じたことはありませんか?
実はそのヒリヒリ感、精油の使い方が原因かもしれません。
この記事では、
- アロマのお風呂で痛いのはなぜ?
- その理由とよくある間違った使い方
- 精油の正しい使い方
- ヒリヒリしたときの対処法
を私自身の体験談を交えてわかりやすくまとめています。

私もアロマのお風呂で痛い思いをしました。
ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてみてくださいね。
アロマのお風呂で痛い!精油がピリピリする5つの理由
「たった数滴なのに、なんでこんなにヒリヒリするの?」
その答えは、精油の性質と使い方にあります。
1.精油の原液をそのまま湯船に垂らす
アロマ精油(エッセンシャルオイル)は、植物の香り成分が高濃度に凝縮されたオイルです。
名前に「油」「オイル」とつくように、精油は油のため、水にもお湯にも溶けません。
そのため、湯船に直接たらすと、お湯の表面に精油の原液が浮かんだままになります。
その状態で入浴すると、この原液が肌に直接触れてしまい、ピリピリ・ヒリヒリとした刺激になってしまうのです。
2.精油の量が多すぎて刺激が強くなる
「もっと香りを楽しみたい」とつい多めに入れてしまいがちですが、精油は1回のお風呂に1〜5滴が目安です。
(一般的な家庭用浴槽200L程度の場合)
多すぎると肌への刺激になるだけでなく、香りが強すぎて逆効果になることもあります。
3.フレグランスオイルを精油と間違えて使用
「アロマオイル」と書かれた製品の多くは、フレグランスオイル(合成香料)です。
これはお風呂に使うと肌トラブルの原因になることも。
「100%天然」「エッセンシャルオイル」と明記されたものを選びましょう。
4.刺激の強い精油を使用
精油には、肌への刺激が強い種類もあります。
特に、以下の精油は刺激が強めなのでピリピリ感を感じやすいです。
- 柑橘系(レモン・グレープフルーツ・ベルガモットなど)
「リモネン」という成分が含まれていて、高い濃度で使うと肌がピリピリすることがあります。
また、柑橘系の精油には光に反応して肌にダメージを与える「光毒性」もあるため、使用後は12時間ほど日光を避けるのが安全です。
- レモングラス・シナモンリーフ・クローブ
肌に刺激を与えやすいタイプの精油です。
人によってはアレルギーのような反応が出ることもあるので、特に敏感肌の方は注意が必要です。
- ペパーミント
肌への刺激が強い場合があります。
さらに、古くなった精油も肌に刺激を感じやすくなることがあります。
精油は、高温の場所や直射日光が当たる場所に置いたり、開封後に長く放置していると酸化してしまいます。
酸化が進んだ精油は、香りが変わるだけでなく、肌にピリピリした刺激を与えることがあるので注意が必要です。
精油は冷暗所で保管し、開封後は1年以内を目安に使い切るのが安心です。
特に柑橘系の精油は酸化しやすいので、半年くらいで使い切るのがおすすめです。
5.肌が敏感になっているときに使用
生理前や日焼け後など、肌が敏感になっているタイミングでは刺激を感じやすくなります。
普段は大丈夫な精油でも、体調や肌の状態によってはピリピリすることがあります。
【体験談】グレープフルーツ精油で足がヒリヒリ、真っ赤になった
実は私も、グレープフルーツの精油で足が真っ赤になったことがあります。
その時は、天然塩にグレープ精油を混ぜたバスソルトを使ったときのことです。
精油とお湯は混ざらないため、使うときはお湯にしっかり混ぜて、精油をよく攪拌する必要があります。
(攪拌しても粒子が細かくなるだけで溶けるわけではありません)
しかし、その時の私は「まあ、大丈夫でしょう!」と軽く混ぜただけでお風呂に入ってしまいました。
湯船に足を入れた瞬間、ビリッ!!あまりの痛さにすぐ脚を引っ込めてました。
そして、精油が触れたところがミミズばれのように真っ赤に腫れてしまいました。
すぐにシャワーの水で流しましたが、しばらくの間ヒリヒリ感が続きました。



もう、ヒリヒリとかピリピリどころでなく、想像を超える痛さで涙目でした。本当に気を付けてください!
実は、市販の精油入りバスソルトでもピリピリとした弱い刺激を感じたことがあります。
手作りだから失敗したわけではなく、精油の種類や使い方、その日の肌の調子によっては刺激が出ることもあるんだと、身をもって学びました。
「いい香り=安全」と思わずに、正しい使い方を守ることが本当に大事なんだと実感した出来事でした。
アロマバスでピリピリしたときの対処法
肌がヒリヒリしてしまったときは、無理に我慢せず、すぐに以下の対応をしましょう。
精油がお肌に残らないよう、大量の流水で洗います。
タオルでこすらないよう注意。
ヒリヒリした部分が赤くなっている場合は、冷たいタオルなどで冷やしましょう。
摩擦は避けてください。
赤み、刺激、かゆみ、発疹などがおさまらない場合は、皮膚科の受診をおすすめします。
自己判断で市販薬を使う前に、専門家に相談するのが安心です。
公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)の注意喚起
「皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、希釈して(薄めて)して使用することが大切です。誤って精油の原液が直接皮膚についた場合は、すぐに清潔な大量の流水で洗います。赤み、刺激、発疹など皮膚に異常がみられた場合は、医師の診察を受けてください。」
ヒリヒリしない!アロマ精油の使い方
安全にアロマバスを楽しむための基本の使い方をご紹介します。
1.必ず何かに混ぜて使う
精油は水と混ざらないため、そのままお湯に垂らすだけでは肌に直接ついてしまい、刺激の原因になります。
そこで、以下のような精油をお湯になじませるための素材を使うことをおすすめします。
- 乳化剤(精油専用がおすすめ)
- 天然塩・エプソムソルト・重曹
- 植物油(キャリアオイル):ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど
- 蜂蜜
- 無水エタノール
- 無香料の入浴剤 など
市販のレシピなどで「お湯に直接垂らす」と紹介されていることもありますが、精油は必ず希釈して使いましょう。



中でもおすすめは、精油専用の乳化剤。
精油がきれいにお湯に溶けて、肌への刺激も少なく、香りの広がりもよくなります。
2.肌が敏感なときは量を減らす or お休みする
生理前や日焼け後など、肌が敏感になっているタイミングでは刺激を感じやすくなります。
そんなときは無理せず使用量を減らすか、アロマバス自体をお休みしましょう。
3.年齢や体調に合わせて精油を選ぶ
精油は自然由来の成分ですが、すべての人にとって安全というわけではありません。
肌が敏感な方や、お子様、高齢の方、妊娠中の方は特に注意が必要です。
4.「芳香浴」もおすすめ
「湯船に入れるのはちょっと不安…」という方には、洗面器などに精油をお湯に垂らして香りだけを楽しむ芳香浴という方法もあります。
洗面器や湯桶に熱めのお湯を張り、精油を1~2滴垂らすだけ。
湯気と一緒にふんわりと香りが広がり、お風呂全体がアロマ空間に早変わりします。
肌に精油が触れることがないので、敏感肌の方やお子さまとの入浴にも安心です。



「アロマバス=湯船に入れる」と思いがちですが、「香らせるだけ」でも充分に癒しの時間になりますよ。
初心者におすすめのアロマ精油
香りの特徴や人気の理由を中心に、初心者におすすめのアロマ精油をご紹介します。
- ラベンダー
やさしく落ち着いた香りで、アロマの定番。
はじめての方にも親しみやすい香りです。 - ローマンカモミール
甘くおだやかな香りが特徴で、ゆったりとした時間にぴったり。 - ゼラニウム
ほのかに甘く、華やかな香り。
女性に人気の香りで、気分を穏やかにしたいときにおすすめ。 - ティートゥリー
シャープで清々しい香りが特長。
気分を切り替えたいときやすっきりしたい場面に◎。 - フランキンセンス
深みのある神秘的な香り。
香りに包まれて、ゆっくり過ごしたいバスタイムにぴったりです。
まとめ
アロマのお風呂で痛みを感じる主な原因は、精油の使い方によるものです。
アロマバスを楽しむときは、「必ず何かに混ぜる」だけで、精油がお湯になじみやすくなります。
本記事でお伝えした主なポイントをまとめると、
- 精油はお湯に溶けないため、そのまま湯船に入れるのはNG。
- ピリピリの原因は「原液使用」「よく混ぜていない」「量が多すぎる」などのよくある間違い。
- 乳化剤やキャリアオイルでしっかり希釈し、使用量や肌の状態に合わせて使うことが大切。
- 初心者におすすめの精油は、ラベンダーやカモミールなどやさしい香り。柑橘系など刺激の強い精油は注意。
- 肌に違和感を感じたらすぐに洗い流し、症状が続く場合は皮膚科を受診。無理は禁物です。
アロマバスは、精油を正しく使えば、とても心地よい癒しの時間になります。
今回の記事を参考に、お風呂でアロマを楽しんでくださいね。
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