
お風呂の時間がなんだか物足りないな



市販の入浴剤だと肌が乾燥しちゃう…
そんなふうに感じたことはありませんか?
アロマオイル(精油)と乳化剤を使った「手作りバスオイル」なら、お気に入りの香りでリラックスしながら、うるおいを感じるお風呂時間に。
アロマの香りも気分に合わせて自由にアレンジできます。
ただし、精油をそのままお風呂に入れると、肌への刺激になることも。
そこで活躍するのが「乳化剤」です。
この記事では、
- バスオイルを手作りするときに乳化が必要な理由
- 乳化剤を使った手作りバスオイルの作り方
- バスオイルのアレンジレシピ3選
- 手作りバスオイルを安全に楽しむためのポイント
- バスオイルを手作りする際のよくある質問
について、分かりやすく解説します。
バスオイルを手作りするときに乳化が必要な理由
バスオイルを手作りするときに乳化が必要な理由は、油と水は本来混ざり合わない性質を持っているからです。
アロマ精油(エッセンシャルオイル)はその名の通り「油」なので、お風呂にそのまま入れても水とは分離してしまいます。
乳化剤なしで精油をそのまま使うと、以下のようなトラブルが起こることがあります。
- 精油が肌に直接ついて刺激になる可能性がある
精油は濃度が高く、原液のままだと肌に負担をかけることも。 - お湯の表面にオイルが浮いて、お湯全体に香り成分が広がらない
均一に混ざらないため、アロマ効果が半減してしまいます。
そこで役立つのが「乳化剤」。
乳化剤は水と油をなじませて均一に混ざるようにするサポート役です。
バスオイルに乳化剤を加えることで、お湯の中でオイルと香り成分がしっかり混ざり合い、まるでミルク風呂のようななめらかさに変わります。
- 香りがふんわり全体に広がる
- 肌あたりがなめらかでやさしい
- 精油が直接肌に触れないから安心
- お風呂上がりのしっとり感も◎
乳化剤は、安全性と香りの広がり、使い心地を両立するための必須アイテムです。



手作りバスオイルを安全に楽しむためにも、乳化は欠かせないひと手間なんだね!
乳化剤を使った手作りバスオイルの作り方
乳化剤を使った手作りバスオイルの作り方を2つご紹介します
1.超簡単!「バスベース」を使ったバスオイル



手作りはしてみたいけど、手間がかかるのは苦手なんだよね。
このような方には、市販の「バスベース」を使ったレシピがぴったりです。
バスベースは、水とオイルが混ざるように工夫された入浴剤の素です。
これを使うと、材料を計量して混ぜるだけで、乳化済みのなめらかバスオイルがすぐ完成!
忙しい日でも、パパっとバスオイルを作って、自分の好きな香りでリラックスできます。
材料
- バスベース…10ml
- お好みの精油(アロマオイル)…3〜5滴
作り方
スプーンやビーカーなど、使いやすい容器を用意しましょう。
香りが強くなりすぎないように、初めは少なめがおすすめです。
作ったバスオイルを浴槽に入れ、よくかき混ぜてから入浴してください。
すぐにお湯に溶けて広がり、乳白色のなめらかなお風呂になります。



私でも簡単にできた!
簡単なのに、見た目も使い心地もとってもいいね。



実は、私はビーカーではなく、洗面器で作ってます。
洗面器で作ると洗い物も減るのでおすすめです!
手軽に始めたい方は、まずこの方法からチャレンジしてみてください。
2.本格派!乳化剤を使ったバスオイルの作り方
より香りにこだわりたい、普段から手作りコスメを作っている方は、「ポリソルベート20」や「レシチン」などの乳化剤を使った本格レシピがおすすめです。
これらは水に溶けやすく扱いやすい乳化剤で、精油をしっかり乳化できます。。
材料
- 精油(お好みの香り)…5滴以内
- 植物油(キャリアオイル)…5ml
- 乳化剤(ポリソルベート20やレシチン)…適量(商品説明に従う)
乳化剤の選び方
- ポリソルベート20
ヤシ油由来の液体タイプ。計量しやすく扱いやすいので初心者にもおすすめ。 - レシチン
大豆由来の粉末タイプ。少量でしっかり乳化。ナチュラル志向の方に人気。
乳化剤はネット通販や手作りコスメコーナー、アロマ専門店で手に入ります。
作り方
ガラス製かPP製のビーカーや容器を用意し、キャリアオイル5mlを入れます。
植物油に精油を3~5滴加えます。
ガラス棒やマドラーなどで、しっかり混ぜましょう。精油が均一に混ざることで、香りのバランスが整います
植物油と精油を混ぜた液体に、同量(またはそれ以上)のポリソルベート20を加えます。
白っぽくなり、全体がなめらかに混ざればOK。これが「乳化した状態」です。
作ったバスオイルを浴槽に入れ、よくかき混ぜてから入浴してください。
マメ知識:バスオイル以外での乳化剤の使いみち
ポリソルベート20やレシチンはバスオイル以外にも、手作りコスメのさまざまなアイテム作りに役立ちます。
- ポリソルベート20
リキッドタイプで扱いやすいため、乳液や化粧水、ヘアケア製品の乳化に使われます。
特に精油やオイルを均一に溶かしたい時に重宝します。 - レシチン
粉末タイプの天然由来成分で、クリームやバーム、リップバームなどの乳化・安定剤としても人気です。
ナチュラル志向の方におすすめです。
どちらも「油と水をなじませる」役割があり、手作りコスメの幅を広げる材料です。
もしアロマクラフトやスキンケア作りに興味があれば、これらの乳化剤を使うのもおすすめです。
バスオイルのアレンジレシピ3選
気分や目的に合わせて香りをブレンドすると、バスタイムがもっと心地よくなります。
ここでは、人気の香りを組み合わせた3つのおすすめレシピをご紹介します。
すべて、「1回:精油合計3~5滴」を目安にお楽しみください。
リラックス系|ラベンダー+オレンジ
なんとなく気持ちが落ち着かない日や、眠る前のリラックスタイムにぴったりな香り。
ふわっとやさしく香るラベンダーに、爽やかで甘いオレンジをプラスすると、ほっと心がゆるむようなブレンドに仕上がります。
ブレンド例:ラベンダー2滴+オレンジ1滴
香りの特徴
- ラベンダー
やさしく包み込むような香り。心を静かに落ち着かせたいときに。 - オレンジ
明るくフルーティーな香り。前向きな気分をサポートするような印象。
華やかアロマで自分を癒したい時に|ゼラニウム+ローズ
自分を大切にしたいと感じた日や、香りで気持ちを整えたいときにおすすめ。
優雅で上品なフローラルブレンドが、贅沢なバスタイムを演出してくれます。
ブレンド例:ゼラニウム2滴+ローズ1滴
※ローズは香りが濃厚なため、1滴から始めるのがおすすめです。
香りの特徴
- ゼラニウム
甘くやわらかな香り。気分を整えたいときに寄り添ってくれるような存在。 - ローズ
華やかでエレガントな香り。特別な日にぴったりのご褒美アロマ。
ゼラニウム+ローズの組み合わせは、華やかで上品な香りが魅力。
ローズが高価で手に取りにくい場合は、「フランキンセンス」や「パルマローザ」などもおすすめです!
疲労感をリセットしたい時に|ユーカリ+ローズマリー
すっきりしたい朝や、気分をシャキッと切り替えたいときにぴったりの爽快ブレンド。
清涼感のある香りが、呼吸を深く感じさせてくれるような心地よさをもたらします。
ブレンド例:ユーカリ2滴+ローズマリー1滴
香りの特徴
- ユーカリ
スーッと清涼感のある香りで、呼吸を深く感じたくなるような感覚。 - ローズマリー
ハーバルでクリアな香り。集中したいときややる気を高めたいときに。



どちらの香りをたくさん入れるかで香りの雰囲気も変わるので、好きな滴数を見つけるのも楽しいですよ。
手作りバスオイルを安全に楽しむためのポイント
せっかく手作りしたバスオイル。
安心して使い続けるために、最低限知っておきたいポイントをまとめました。
- パッチテストを忘れずに
初めて使う前は、腕の内側に少量塗って24時間様子を見ましょう。 赤みやかゆみが出なければOKです。 - 精油は少量が基本
1回の入浴につき精油は3~5滴まで。 「少なすぎるかも?」くらいがちょうど良いです。入れすぎると肌への刺激になることがあります。 - 作り置きはNG
手作りバスオイルは1回使い切りか、1週間以内に使い切りましょう。 冷暗所で保存し、香りが変わったら使用をやめてください。 - 肌に違和感があったらすぐ対処
ピリピリする、赤みが出るなどの症状があれば、すぐにシャワーで洗い流してください。 症状が続く場合は皮膚科へ相談を。 - 浴槽の掃除も忘れずに
オイル使用後は滑りやすくなります。入浴後にお湯を流しながらスポンジで軽くこすっておけば、汚れもたまりません。



少し気をつけるだけで、バスオイルをずっと安全に楽しめますよ。
よくある質問
手作りバスオイルを始めるときの「これってどうなの?」という疑問にお答えします。
Q.バスオイル作りで使う「乳化剤」とは?おすすめの種類は?
乳化剤とは、水と油を混ぜてなじませるためのつなぎ役です。 バスオイル作りには欠かせません。
バスベース(バスオイルベース)
- すでに乳化成分が配合された入浴剤用ベース
- 精油を混ぜるだけで完成
- 失敗しにくく、初心者に最適
ポリソルベート20
- 化粧品原料として広く使われる乳化剤
- 精油を自由にブレンドしたい人向け
- 少し慣れてからがおすすめ
どちらもネット通販やアロマ専門店で購入できます。
Q.エタノールで精油は溶ける?
はい、精油はエタノールに溶けます。 ただし、バスオイルには向きません。
理由
- エタノールは精油を一時的に溶かすだけ
- お湯に入れるとすぐ再分離してしまう
- 肌への刺激の可能性もある
エタノールはスプレー作りには便利ですが、バスオイルでは専用の乳化剤を使いましょう。
Q.市販品vs手作り、どちらがお得?
手作りが断然お得です! しかも自分好みにカスタマイズできます。
コスト比較(1回分)
- 市販品:約200〜500円
- 手作り:約50〜100円
手作りのメリット
- 香りを完全カスタマイズ
- 材料を自分で選べて安心
- まとめ買いでさらにお得
最初は道具を揃える必要がありますが、長い目で見るとコスパ抜群です。
まとめ|手作りバスオイルで自分だけの特別なバスタイムを
毎日のお風呂が、香りひとつで特別な時間に変わる。それが手作りバスオイルの魅力です。
- 乳化剤を使えば、オイルが肌にやさしく広がる
- バスベースなら、精油と混ぜるだけで簡単
- 好きな香りで、気分に合わせて自由にアレンジ
- 安全ポイントを守れば、安心して楽しめる
- 手作りなら、市販品の半額以下で作れる
まずはお気に入りの精油をひとつ選んで、今夜のお風呂に3滴プラスしてみてください。
ふわっと香る湯気に包まれて、「あ、これが私だけの時間だな」って感じられるはず。
自分だけの特別な香りで、心も体もゆるめるバスタイムを始めてみませんか?
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